D&D遭遇計算ツール

D&Dでマスタリングをする際に大変なことの1つが、戦闘遭遇のバランス調整です。

「ダンジョン・マスターズ・ガイド」や「DM用ベーシック・ルール」には戦闘遭遇でどのくらいの敵を出せばよいのか指針が掲載されていますが、かなり内容が複雑ですよね。
調整を諦めてシナリオに掲載されている通りにモンスターを出したり、勘で適当にモンスターを設定するマスターも多いと思います。

今回はバランス調整に便利なサイト「Kobold Fight Club」を紹介し、その具体的な使い方を例を挙げて説明していきたいと思います。

Kobold Fight Clubとは?

以下のサイトにあるD&D5版用の遭遇調整ツールのことです。

https://koboldplus.club/#/encounter-builder

パーティ構成と敵リストをもとに、その遭遇がどれくらいの難易度なのかを判定できる優れものです!
英語なので日本語環境だと歯がゆいところもありますが、便利なのでぜひ使っていきましょう。

操作方法

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URLを開いたら左上のPlayer、LevelでPCパーティの情報を入力していきます。
例えば、1Lvパーティ5名でセッションする場合は、「Player:5」 「Level:1」 と入力します。
もしパーティ内でレベルがバラけている場合は「+ Add Another Level」をクリックして、情報を追加することも可能です。

パーティの情報を入れ終わったら、次は遭遇に登場する敵を入力します。
右側(スマホだと下側)のモンスターリストから出したい敵を選んで「+」ボタンを押すと、遭遇に出す敵を追加できます。
モンスターリストは名前で検索したり、脅威度・生息地域でフィルタリングすることも可能です。

遭遇に出す敵を入力し終えると、その戦闘遭遇の難易度と、経験値が自動で計算されます。

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画像の例では、ゴブリン2体とホブゴブリン1体を追加してみましたが、どうやらこれは困難(Hard)な遭遇のようですね。

こんな感じで遭遇の難易度計算を自動でしてくれるため、ダンジョンマスターにとっては大変便利なツールとなっております!

使用例

遭遇調整のお供に

自作の戦闘遭遇を作るときにはもちろん役に立ちます。

遭遇の難易度や経験値まで計算されるため、「最初はかんたんな遭遇で、だんだん難しくしていこう」といったイメージをうまく具現化することが可能です。

セッション中の難易度確認

ブラウザで簡単に動くので、セッション中に使用していくのも非常に有効です。

例えば、以下のような場面で使うと便利です。

シナリオのアイデアをもらう

敵の居住地や脅威度にフィルターをかけて検索できるため、シナリオで出すモンスターのアイデアをここからふくらませることができます。

また、遭遇情報のところにある「Random Medium」というボタンを押すと、ランダムな敵グループを作ってくれるため、面白そうな敵の組み合わせを見つけるのもいいかもしれません!

終わり

そんなわけで「Kobold Fight Club」を紹介しました!

この記事を読んで、D&Dのマスターを遊ぶ人が増えたり、戦闘遭遇で事故ったりする人が一人でも減ってくれることを切にお祈りしております。

みなさま、ぜひセッションで使ってみてください~